介護アロマとは?

介護する人もされる人も癒やされる介護アロマ

介護アロマって最近よく聞くよね。
やってみたいなと思うけどなんだか、難しそう…

介護アロマはアロマセラピーを介護の現場で活用しているものです。
ルールを守れば誰でもできるようになりますよ。
1. 介護アロマとは?
介護アロマは、植物から抽出した精油などの香りを活用して、
- 利用者さんのとのコミュニケーション
- 心地よい環境づくり
- 介護レクリエーション
- アロマトリートメント(触れることで変化を期待する)
- ご家族のケア
- 介護スタッフのモチベーションアップ
など、介護が必要な方や介護をサポートしている人にも役立てるものです。

介護って言うと施設に入っている高齢者ってイメージだったけど、そうじゃないのね。

そうなんだよね。
若い人も介護が必要な人もいるし、
それに、サポートしている人が心身的に健康でいることが支える介護ができるんですよ。
介護に関係する人みんなに必要
介護を必要としている人はもちろん、介護をサポートしてくれる人が心身共に元気だから介護が成り立っていくのだと思います。
実際に私も同じ町で一人暮らしをしている母の介護をしていますが、少しずついろんなことがわからなくなっていく母を受け止めきれず、大きな声をだしてしまうこともあります。
そんなとき、アロマの香りを嗅いだり、優しくお肌をタッチしてもらったり、ハーブティーを飲みながらただ話を聴いてもらえるだけで母に優しく接することができます。
2.介護アロマでできること
- 心身のリラックス(不安やストレス軽減)
加齢に伴い、できないことが増えたり、わからないことが増えたり、
また、施設入所など環境が変わることから不安やストレスを感じる方が多くなります。
私達だって、お引越しをしたり、転職したときは不安と緊張と(ワクワクと)いりじまって自分らしくいられなくなるときがありますよね。
アロマの香りと優しいタッチをすることで自律神経のバランスを整えて、緊張をほぐしたり、触れることでお互いに幸せホルモンと言われているオキシトシンが分泌されます。
夜間の変化
睡眠のサポートをしてくれる精油や方法があるので、夜間帯のコールが減ったという報告もあります
- 認知症対策
アルツハイマー型認知症の初期症状である嗅覚に着目して研究していた鳥取大学のチームが認知症アロマの研究をされて、周辺症状や中核症状の一部に効果があったと発表されています。テレビ番組で患者さんの状態の変化が放映され、様々なメーカーさんが「認知症アロマ」の昼用、夜用ブレンドオイルを現在は販売されています。
認知症アロマ
- 夕方の帰宅願望に
認知症アロマ・夜用の香りをお部屋に香らせたり、ティッシュなどに滴下して胸ポケットに忍ばせたりすることで落ち着いてきて入眠をサポートしてくれます。 - おこりんぼモードのときに
急に怒り出すモードになったときは、ベルガモットやラベンダーの精油ブレンドオイルで手を優しくトリートメントしてみましょう。 - 無気力のときに
うつっぽくなったり意欲が低下したときは、すっきりとするレモンやグレープフルーツなど柑橘系の香りで気持ちをリフレッシュさせれあげるのも一つです。
- 日常生活の不快症状・体調面のケア
浮腫や冷えの改善、(浮腫の見極めは大切です)便秘の緩和、スキンケア(お肌の乾燥対策)、消臭、感染予防など様々あります。
便秘
高齢者マンションでアロマケアをしているときに、おくすりを服用しているけど、お通じがでなくてねと、相談されたとき、マジョラムスウィートの精油を選択して使用しました。約40分の施術でしたが、終わる頃には、トイレに駆け込まれていました。他にも便秘にはこの精油がいいよというものがありますが、これ以降、スウィートマジョラム押しです。
※医療行為ではないので香り重視で選びましょう
- 介護を支えるご家族・介護士
介護は支える方がいないと成り立ちません。また、その支える方々が心身共に健康でないと虐待やうつ病など病気になってしまうこともあります。
リフレッシュになることや定期的に誰かに話しを聴いてもらったり、アロマケア(トリートメント)を受けて心身ともにリラックスすることが大切です。没頭できる趣味などもいいですね。
- 介護レクとして
アロマセラピーは香りを嗅いだり、ケアなどのトリートメントだけではなく、介護レクの一環として取り入れることができます。自立支援や自己決定の尊重、残存能力の活用として取り組めます。
介護アロマレク
介護施設等向けの有料マガジンでは、流すだけで介護アロマレクができる動画や、必要な材料も届くサービスもございます。
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3. 介護現場で感じたこと
介護アロマをはじめたきっかけは、アロマセラピーを学んだときに、高齢者の方にもやって差し上げるよねという想いでした。あいにく、祖父や祖母は他界していて、あまり記憶にもありませんでした。ですので、すでにアロマケアをしていた看護師さんにサポートしていただきました。
介護の仕事にも従事していなかったので、介護士さんのやり方をみて、靴下ってそうやって履かせるんだなどほんとに何もかもが初心者でした。
当時は、ただ気持ちよさだけを追求していましたが、接せる事にいろんな介護の課題が見えてきました。
19年間かけてやっと課題をクリアにしていける知識と経験を培ってきたなと感じております。
記憶に残っている利用者様
- まあだじゃないじゃない
まだ最初の頃、特養にご縁があってハンドケア、フットケア、アロマ足浴、爪切りで訪問していたときのことです。介護の「か」の字も知らないですから、認知症のことももちろん未勉強時代です。広いリビングに連れてこられた入居者様。まあだ?っておっしゃるので、まあだですよと、繰り返していました。ところが、まだじゃないじゃないっておっしゃられたとき、ショックを受けました。このあと、グループホームで働くことになりました。 - あなたでよかった
今はなくなってしまったデイサービスでのこと。午前中の訪問でしたが、フットケアをしてほしいとスタッフの方。お一人、よく耳を澄まさないと聞き取れない方がいらっしゃいました。聞き取れないことが申し訳なかったのですが、諦めず寄り添った結果、あなたでよかったとおっしゃってもらったことが印象的でした。もちろん、スタッフの方も傾聴しているのですが、アロマの香りやお肌に触れることがそうさせたのだと思っています。 - お話できたんだ!
老健でのこと、何度話しかけても目も合わせくれないので、きっと聞こえないんだと思い込みました。心を込めての施術、終わりました〜と声をかけたらありがとうと一言。お話できたんだ!と。気持ちよさを静かに感じていたかったのかな。
お話できたんだはシリーズ化するくらい、いくつかエピソードがあるのでまたいつか書きますね。
4. 介護アロマを始める前に
介護アロマは特別な資格や豊富な知識がなければできないというものではありません。
大切なのは、「利用者さんと心地よい時間を過ごしたい」という気持ちです。
その一方で、香りは人によって好みや感じ方が違いますし、感じないという方もいらっしゃいます。体調や疾患、アレルギーなどにも配慮が必要です。
介護アロマを取り入れるときは次のことを意識しましょう。
- 利用者さんの体調や既往歴を確認する(ときにはやらない選択もあります)
- 香りの好みを尊重し、無理に勧めない(ホホバオイルのみで施術するときもあります)
- 精油は必ず希釈して使用する
- 香りは少量から試す
- 香りを使うことを目的とせず、その人らしい時間をつくることを大切にする。
- 使用後は反応を観察し、問題があれば中止する
- 動画や本、通信講座ではなく、対面で介護アロマを習得してから利用者さんなどに触れてください
介護アロマは、利用者さん一人ひとりに寄り添いながら、安心・安全に取り入れていくことが何よりも大切です。
さいごに
介護アロマは、ほんの少し取り入れるだけで、利用者の表情や気分に変化が生まれるケアです。
まずは安全に使える方法から、今日のケアに取り入れてみましょう。
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